TEDから学ぶ ~ストレスがどのように脳に影響を与えるか~

学んだ事


さて今日もTEDから学んでいきましょう。今日はストレスと脳の関係です。

ストレスと脳の関係

良く街中でストレスは悪だ!!ストレスは病気の原因であるといった事を聞くと思います。また少し勉強した人なら少しのストレスは必要であると聞いたことがあると思います。例えばスポーツの最中や人前で話すと言った時に,ストレスによりエネルギーや集中力を普段より出すことが出来るからです。

さてさてこういった話をまとめると,短時間かかるストレスは体に良い影響をもたらす場合もあるが,長期的なストレスは体に悪い影響を与えるという事です。

それで今回の話に入ります。今回のテーマは長期的ストレスがかかると脳に対してどのような影響を与えるかという事です。

そもそも長期的にストレスを受けている状態とはどのような時か想像できますか?例えば過労が続くときや,家族との口論が続くとき,また就活や転職など長く進路が決まらない時も当てはまると思います。こういった時に脳の大きさや構造,機能の仕方から遺伝子レベルまで影響を与えます。

まず脳がストレスを感じるとコルチゾールというホルモンを分泌します。このホルモンが分泌されると体がとっさに動きます。なので短期的なストレスは良いものと言われます。しかしこのコルチゾールが長期にわたって分泌されると,脳内が大混乱します。特にコルチゾールが長期間存在することで海馬に影響がいきます。海馬とは学習記憶やストレス応答に関与する脳の部分ですが,この部分の電気信号が弱まります。また,ニューロン間のシナプス結合の減少や脳の萎縮を引き起こします。ちなみに萎縮する部分というのは集中や決断や判断をつかさどる部分であり,うつやアルツハイマーなどを引き起こす可能性が出てきます。

また,マウスを用いた実験ではストレスに抵抗する遺伝子(コルチゾールの受容体)の発現量を環境により変化させることや,また受容体の発現量を低下させたマウスは,その子どもも需要地の量が少ないなど,ストレスにより影響された脳は環境により改善もできるが,悪い状態が遺伝する事がわかりました。

このように長期的なストレスは脳の萎縮そこからうつアルツハイマーを引き起こす可能性がありました。

ここで論者がストレスに対する方法として述べているのが,軽い運動と瞑想です。この2つはストレスを軽減し,海馬の容量を増やすと知られています。日々のストレスに負けることなく,ストレスに打ち勝ちましょう。と締めくくられていました。

感想・考察

このTEDを見て思ったことは,ストレス耐性が強い弱いは環境にも遺伝にも影響されるという事です。今回のTEDでストレス耐性を増やす環境に触れていましたが。それは母親に育てられた(育児放棄していない)かどうかでした。この部分は興味深いと思いました。というのも,現在女性の社会進出が進められています。これは重要なことだと思います。やはり人間が人間らしく生きる為にお金が必要です。そのお金を自分で稼ぐことが出来ないという状態は一種のストレスにつながると思います。しかし,もし子どもが生まれたとしても育休や産休が上手く取れないとすると,生きる為に必要なお金を稼ぐために働きに出ないといけないと思います。そうすると育児に撮れる時間が少なくなります。育児に撮れる時間が短いと,(マウスの実験データを参考にしてですが)ストレス耐性が低い子どもになってしまう可能性があります。ストレス耐性は遺伝するので(マウスの実験により)そういう子どもが増えると,人類全体で遺伝的にストレス耐性が低くなっていく可能性があります。そうなってくると多分生きにくい世の中になる可能性があると思います。

このようにストレスを貯めすぎると体に良くないです,普段から軽い運動や動く暇なかったら瞑想して腹式呼吸することを心がけることが必要だと思います。