TEDから学ぶ ~もはやクーラーいらない?新しい冷却技術の研究~

学んだ事


今回も始まりましたTEDから学ぶシリーズです。TEDって英語で話しているからわからないという方も大丈夫,とりあえずこれを見て概要をつかんでほしいと思って書いています。

今回参考にした動画はこれです。

スタンフォード大学で研究していたそうです。

今ある課題といたしまして,地球温暖化や,気候変動が挙げられると思います。日本にいても感じると思いますが,ひと昔前は30度超えたらヤバいってなっていたのに,今や35度超えるか超えないかが問題になってますよね。地球温暖化が嘘かほんとかわかりませんが,全世界で確実に冷却に使われるエネルギー量(例えばクーラーを使う頻度やスーパーやコンビニで野菜や飲み物を冷やすときに使う)は確実に増えていますよね。まだまだ,この流れは続くと言われています。特にアフリカやアジアではこれからクーラーが導入されるのでより冷却に用いるエネルギーが増えていくと考えられています。これは全世界の電気使用量の17%に当たります。またこのままのペースで冷却エネルギーが増えていくと全電力量の半分を消費する計算も出てきています。

これを解消するために,この論者は新しい技術を開発しました。そんな動画です。

論者は夜間冷却・放射冷却という現象に興味を持ちました。

この現象は,絶対温度が0度(つまり,イボとかを焼くときに使われる,液体窒素よりも低い温度)以上を持つ物体は周囲(大気や宇宙空間)に電磁波を発し,温度が下がる事です。よく気象のニュースでこの話が出てきますが,普通に人でも物でも起こっています。

テレビで赤外線カメラの画像を見た事があると思います。その画像には赤かったり青かったりするのを見たと思いますが,それは体から放出される電磁波(赤外線)などを見ています。ちなみにこの現象は常に起こっているのですが,太陽が当たるなど周囲の温度が高かったら熱を吸収しますので,相殺されます。

この論者は研究を重ねて,日向でも放射冷却により冷やすことが出来る装置を作りました。

原理としては,太陽光を出来るだけ反射させる熱を大気に逃がしやすくさせる,この2点を極めた材料です。

この材料をスーパーなどにおいてある冷蔵庫に使うと,12%冷却効率が上がったそうです。またこのパネルをビルなどの商業施設に取り付けると,冷却システムが高効率となり エネルギー消費を3分の2 減らせるかもしれないそうです。

この論者は最後にこう言って締めくくっていました。“次に外を歩くときは太陽の大切さに感謝しつつ,空の他の部分からも恩恵を受けられることに気づきましょうと

思った事

確かにこの仕組みはかなり面白いとおもいます。そもそも放射冷却とは古代エジプトやイランでも使われていたみたいですね。昔は今ほど熱くなかったと思いますが,それでも赤道付近は日射量が増えますから,氷を作るのは難しいと思います。それをこの現象を上手く使って氷を作られてきました。

この技術の最終ゴールは電気を使わずに建物を冷やすことであると思います。その時に建物に埋め込んだりすると思うのですが,上手くオンオフを切り替えることが出来るのか,また日光を反射することで環境に影響が出ないのかが気になるポイントです。