創造力を高める ~スローモーションマルチタスク~

学んだ事


このサイトは様々な分野の最先端を研究している人がプレゼンテーションしている動画を配信しているTEDをみてそこから考察してします。今回は以下の動画を参考にしています。

自らの創造性を最大限に生かす素晴らしい方法

https://www.ted.com/talks/tim_harford_a_powerful_way_to_unleash_your_natural_creativity/transcript?language=ja

この方の動画の結論として、創造性が高い人はスローモーションマルチタスクをしている。つまり重要なことは2つも3つも同時並行に行うべきである。と述べられています。

そもそもスローモーションマルチタスクとは何ぞや?と思う方がほとんどだと思います。まあ名前の通りなのですが、長時間かけてマルチタスクを行うという事です。あの学生時代の定期テスト前に2,3教科を同時に短時間で勉強する事ではありません。もしくは短時間で2,3個も仕事をするという事ではありません。簡単に言うなら、大きな課題を1つだけ設定し、それを解決することに専念するのではなく、大きな課題を2,3個用意し、それを同時に進めていくというものです。

でも多くの人はこう思うでしょう。「いやいや2兎追うものは1兎も追えずって古代ローマの偉い人言ってたやん!!」って。これを筆者はスローモーションマルチタスクを通じて成功した偉人を使って反論していきます。

その引き合いに出された偉人とはアインシュタインです。僕もこの動画までは知らなかったのですが、1905年に全く違う分野の論文を4本挙げました。1つ目は特殊相対性理論についてです。2つ目がブラウン運動についての論文で、これは原子の存在についての経験的証拠を示し、金融経済学の基礎にもなっています。3つ目は太陽光発電にも使われている光電効果についてです。そして4つ目はE=mc2についての論文です。

正直1年で4つの論文を上げるのは異常です。普通の人には無理です。だからこれはアインシュタインだけの特別なスキルだと思いませんか??しかし違うんです。60年前のアメリカ人の科学者が研究しました。研究内容はずっと重要な研究成果を出せる研究者と出せない研究者の違いはなんだ?という研究です。結論としてはスローモーションマルチタスクしているかしていないかでした。つまり、研究テーマを複数持っている方がより研究成果を出せているという事です。

スローモーションマルチタスクのメリットは3つあります。1つ目はある分野での経験を他の分野で活かせるということです。これはイノベーションを生み出すのと同じ考え方ですね。例えばITと農業を合わせるスマート農業は本来感覚で行ってきたものをデータを分析してより適切なタイミングで行動を起こすことで少ない作業でより効率的に終了を増加させることが出来ます。このように2,3この分野を同時並行で行う事で既存の枠にとらわれず、考えることが出来ます。

2つ目は1つの事が上手くいくと、もう1つも上手くいく可能性があるという事です。つまり頭を使うときには1部分だけでなくて、様々な分野を使った方が良いという事です。例えば、仕事でもジョブローテーションというクロストレーニングが行われています。これは仕事の視野を広げたりスキルを身に着けるために行われています。

3つ目は行き詰った時に、気分転換になるという事です。何かに行き詰まるときはたいてい間違った答えが頭にずっと残っているからです。しかし他の分野の問題があれば、そっちを考えることで気分転換になります。

以上が動画の内容に僕が具体例などを足しましたものです。

私がこの動画を見て思ったことは、やはり発想力を持っている人は様々な分野に手を出しているという事です。世界では1つの事に特化したスペシャリストが求められており、高い地位を得ていると思います。例えば、お医者さんや消防士、弁護士やスポーツ選手などです。そのような職業に就き専門性を高めていくことは十分に必要であると思います。

しかし、AIやITが発達していく世の中で必要とされる人材は何かを生み出せる人だと思います。なぜならAIで病気を判断したり、判例をすぐに調べることが出来てしまうので普通の1つの事だけに特化した人では不必要にだんだんなっていくと考えられます。そうならないために、今の内から2,3個興味を持つべきだと思います。例えば、スポーツ選手であれば、ただ単にスポーツを極めるだけでなく、体のことまでも興味を持つべきだと思います。例えば、自分が怪我をした時に人に直してもらうだけではなく、自分でも体の事について研究しするべきです。どの治療法が1番効果があったや、どのテーピングの巻き方をしたら自分のパフォーマンスを邪魔せず、qualityを上げれたか。など実験を重ねることでそのスポーツに特化した誰にも負けない人材になれると思います。

このように、創造力豊かの人はマルチタスクを行っています。別に大きな問題を2つ抱えろという事ではありません。簡単に言うなら、自分の仕事+趣味(例えばどうやったら魚つれるかな?)でも大丈夫だと思います。僕も無理のない範囲で自分の興味を広げていきたいと思います。