TPPって何?軽くまとめてみた
前回種子法についての記事を書きました。種子法の都道府県が優良品種の原種・原原種の管理を義務図けられていたのが義務でなくなるという話をしました。これは人により良くも悪くもとれることで,一概に良くも悪くも言えませんが,国が管理を義務付けしないことで消費者にコストがかかる可能性があるという話です。
では今回はこの種子法を廃止にする原因の1つと言われるTPPについて学んでいきます。まず日本では法律の強さの順番があります。上から憲法>条約>法律>政令>省令>訓令・・となります。ここでTPP(環太平洋パートナーシップ条約)は国と国の決まりなので上から2つ目の効力を持ちます。つまりTPPで決まったことは法律として作る必要があります。(法律の順番とか義務教育ですよね(゜-゜))
TPPは関税の削減・撤廃だけでなく、サービス、投資の自由化を進め、幅広い分野で新しいルールを決め、 アジア太平洋に世界のGDPの約4割、人口8億人の市場を作り上げることです。人口減少が見込まれる日本にとって、新たな市場を用意することで戦えるようになります。つまり日本の企業がモノやサービスを海外に展開しやすくなりますが,これは逆もしかりで,海外の企業が日本という市場に入りやすくなっています。
ここで農業の話を絡めると、関税の話と種子の話があります。
関税の話では有名ですが、外国産の農作物に関税をかけないことで外国産の野菜がめちゃめちゃ安くなり、日本の農業つぶれるーという話です。まあ、消費者レベルというより外食産業がコストを下げるために外国産の食品使う可能性ありますよね・・・しかし、外務省のHPでは各農作物ごとに関税をかける外すを考慮しており、他国に比べて、関税撤廃率が低くなっています。
種子の話では、アグリビジネス会社のボスであるバイエル・モンサント社が日本に入りやすくするために種子法を廃止したのではないかと言われております。この会社についてはまた別の記事で触れようと思います。でもよく考えるとアメリカはTPPの離脱を表明しており,日米2国間協定(FTA)とかの話とごちゃごちゃになってるのでは・・?とか思ったりするんですけどどうなんですかね?
TPPの事を少し勉強してみて,加入によるメリットはまず消費者が外国産のものを安く買えるという事でしょうか,車業界や中小企業の海外進出もしやすくなったのかなという感じです。
個人的にはこれもなかなかなメリットと思うのですが,
TPP協定の第18章(知的財産章)において、締約国は、商標に関する国際約束の締結が義務づけられています。こうした国際約束により、日本の特許庁を通じて、複数国への出願が一括して行うことが可能になるなど、 企業による商標権の取得が容易となり、安心して商標を使用することができるようになります。
てか種苗法の改正もここからきてますよね。前の記事で種苗法の記事も少し書きましたが,種苗法改正を1言でまとめると,品種改良して作ったものを登録することで権利が貰えるという話なのです。そこを思い出すとこの知的財産権に適応できるために改正したと考えることもできると思います。
そもそもなぜこの時期にTPP??て思う方もいると思ったのですが,種子法や種苗法また働き改革もTPPからきていると聞きました。そりゃ国際条約は上から2つ目ですからね・・・つまりTPPを勉強することが今後の日本の方向性が見えると思います。(でも条約の勉強って難しいですね・・・なかなか頭に入ってきません)。
しかしまあ,新型コロナウイルスで世界全体が1度止まってしまったので,どのように方向が進むかわからないと誰もがいっておりますが,TPPが11か国で締約されている限り,少なくともTPPで決められたとおりに国の法律を変えていくと思います。その為、今後も調べていきます。