種子法 ~原種・原原種の維持とは??~
こんにちは!!さて今日も学びを共有していきたいと思います!!
今日のテーマは種子法について学んでいきたいと思います。前の記事では、種子法・種苗法について書いたのですが、いまいち反対派の意見が理解できなかったので詳しく調べてみました。今日の話はこの動画を参考にしています。
この動画の他の内容についてもおいおい見ていきたいと思いますが、今回の記事では種子法の原原種・原種の維持について見ていきたいと思います。
この方について色々調べたのですが、政治・政党の好き嫌いは置いておいて、TPP(環太平洋パートナーシップ)の時に閣僚会議において1人だけ反対したという事でこの動画を参考にさせていただきました。
さて種子法の第7項にこう書いてあります。
都道府県は、主要農作物の原種ほ及び原原種ほの設置等により、指定種子生産ほ場において主要農作物の優良な種子の生産を行うために必要な主要農作物の原種及び当該原種の生産を行うために必要な主要農作物の原原種の確保が図られるよう主要農作物の原種及び原原種の生産を行わなければならない。
https://elaws.e-gov.go.jp/search/html/Haisi/327AC1000000131_20180401_429AC0000000020/327AC1000000131_20180401_429AC0000000020.html
つまり都道府県が優良な種子の品種のおおもとを用意しなさい!!という事を書いています。このおおもとを原種・原原種と言います。
原種・原原種という話題ではよくジャガイモが出てきます。ジャガイモ(ばれいしょ)はウイルス病や細菌病等に侵されやすく、1度感染すると防除が不可能です。またジャガイモ栽培では自家増殖させたものを次の年の栽培に用いることが出来ます。その為、病気にかかったジャガイモを1度育ててしまうと負のサイクルがじゅんかんします。そうすることで毎年病気が蔓延し、生産者、加工業者、消費者全てに不利益が被ります。
これを防ぐためには病気に感染していない、健全な種いもを栽培に用いることが重要です。この種イモを作る親を原種・その原種を作るイモを原原種と言います。この原種・原原種は農研機構種苗管理センターで作られています。
とりあえず、じゃがいも(ばれいしょ)の例から原種・原原種の品質管理が栽培に関して重要な役割を持っていることがわかっていただけると嬉しいです
さて種子法に戻ります。
先ほどはジャガイモの例を出しましたが、種子法の第7項ではイネ・ダイズ・コムギにおいて都道府県が優良品種とした品種の原種・原原種の品質管理をしろよ!!とありました。
今回参考にした動画では、イネの管理について調べていました。まず原原種の品種管理では、特定の試験所で種子から育てます。この時に、他の品種が混じったり、先祖返りしたイネ、もしくは穂先から既定の長さを超えたイネを除去する作業を計11回するそうです。特に最後の規定の長さは専門家の知見が必要です。またその基準をクリアーしたイネから採取した種(原種)を都道府県が検査し、発芽率90%を保証して生産者に格安で販するそうです。
これが種子法廃止で義務ではなくなりました。都道府県によってはそれぞれ条約として残しているのもありますが、国からのお金がおりにくくなるのでは?と予測されます。
またこの動画では種子法が無くなり、主要作物民間を民間が扱うようになると、民間の種子では従来の4~8倍の価格がするので、負担がかかります。また民間の品種はF1品種なので毎年種子の購入が必要です。
F1品種とはまた他の記事で書きますが、F1品種からは種子が作らなかったり、種子が出来絵も思うような性質を持っていない可能債が高いです。(味がおいしくなかったりなど)
つまり、国が原種・原原種の品種管理を義務づけしなくすることで、都道府県や生産者、消費者の金銭的負担が高まる可能性が増えます。しかしそれと同時に民間の会社がより優良な作物を作ってくれる可能性も増えます。現在の流れを見ると、農作物の分野もだんだんとビジネス化していってると思います。この流れを作っているのがTPPだそうです。(動画より)。このことはより詳しく調べていこうと思います。まあこの流れををどうとらえるかは人それぞれだと思いますが、お金持ちでないと健康に長生きできない未来が近づいている気がします・・・
このブログではブラジル旅行の記録と私が学んだ事を記録として残す+みんなで共有できたらいいなと思っています。私自身大学で農学の勉強しているため、農業に関わる話題が多めになるかもしれませんが、なるべく様々な分野について様々な文章や動画を参考にしながら情報共有をしていきたいと思います。もし気になる話題や、おススメの記事や動画、本などがありましたら教えていただけると嬉しいです。今後も宜しくお願い致します。